こんにちは、PC周辺機器メーカー直販サイト「アイオープラザ」店員、NAS(ナス)の「なっさん」です!
今回は、
- アナログモデム
についてお話しします。
「えっ、この令和の時代にモデム!?」
と思った方も、
「アナログモデムってなんだっけ?」
という疑問を持たれた方も、
「使ってたモデムが最近壊れちゃって……」
という事情をお持ちの方も、ぜひ最後までご覧ください!
↓この記事で紹介するアナログモデムはこちら↓
V.90準拠 RS-232C接続 アナログモデム DFM-56S
V.90準拠 USB接続 アナログモデム DFM-56U
※本記事は主に法人向けの内容です。
アナログモデムってなに?
まずは、
- アナログモデムとは?
という疑問にお答えします。
技術的な話を横に置き、乱暴を承知で言うと、
- PCで電話回線を使うための機器
です。
一般家庭やオフィスに設置される「固定電話」の回線は、
- アナログ回線
です(実態としては2024年以降、NTTの局内設備がアナログからIP網へ切り替わっていますが、ここでその話をするとややこしくなるため、敢えて本記事ではひとまず従来の「電話回線=アナログ回線」という前提で話を進めます)。
しかしPCは言うまでもなく、
- デジタル機器
であり、アナログデータを扱うことができません。
この本来相容れない、
- アナログ回線
- デジタル機器(PC)
をつなぎ、アナログとデジタルの変換を行う機器が、
- アナログモデム
というわけです。
「アナログ回線とPCがつながると、なにがいいの?」
と思うかもしれませんが、その答えは、
「PCで電話回線が使えます」
です。
具体的には、
- PCでFAXが送受信できる
- PCで電話回線を用いたインターネットができる
といったメリットが挙げられます。
「いや……それ令和の時代に必要?」
と思われた方……実は「まだ必要」なんです。
まだ使える、買えるアナログモデム
確かに、今や電話機もFAX(や複合機)もデジタル化しました。
もちろんインターネット回線も、大半は光回線などのデジタル回線に移行しています。
1990年代には、一般家庭でインターネットをするために必ずと言っていいほど必要だったアナログモデムも、今はもうほとんどのご家庭に存在しないでしょう。
「じゃあ、なにに使うの? もうどこにも売ってないんじゃ?」
そう思われても仕方ありませんが、実はまだバリバリ現役で使えるし、買えるんです。
どういうシチュエーションで使うかというと、世の中には、
- アナログモデムにしか対応していないシステム
といったものが存在し、まだ稼働しています。
例えばPOSシステム、FAXサーバー……または古くから運用されている企業の基幹システムなどの中には、アナログモデムの接続を前提に設計されているものがあります。
もちろん今から新しく構築し直すなら、デジタルを前提に設計されるのでしょうが、そこまでのリソース・コストの投資が現実的ではないケースも少なくありません。
システムとしてはまだ必要だけど、新しい投資はできない。
そんなケースでは、アナログモデムがまだまだ活躍するのです。
しかしアナログモデムも機器ですから、いつかは壊れます。システムとしてはまだ稼働できるけど、モデムが先に壊れてしまう……そんなケースに最適と言えるのが当店で販売するアナログモデム商品です。
しかも……具体的なラインナップは、2種類あります。
アナログモデムの2つの種類
その2種類とは、
- USB接続
- RS-232C接続
のふたつです。
「どういうこと?」
と思った方のためにご説明すると……要するにアナログモデムとPCをつなぐ「端子」の種類の話です。
USBは説明不要でしょうが、RS-232C(アールエスニーサンニーシー)というのはUSBの前に、PCの端子としてよく使われていた端子の名称です。
↓RS-232Cについて詳しく知りたい方はこちらも併せてチェック↓
RS-232Cってなに? 今のPCで使うための3つの方法!
「違いは接続端子だけ?」
いえ、実は他にも違いがあります。
端的に言えば、RS-232C接続のほうが高機能モデルです。
具体的には、
- サーバーOS(Windows server)にも対応
- LINE端子に加えてPHONE端子を搭載
というのが主な違いになります。
USB接続モデルはLINE端子のみなので、普通につなぐと壁面の電話端子(モジュラージャック)を占有することになります。
RS-232C接続モデルなら、PHONE端子に電話機をつなぐことができるため、PC側で電話回線の通信を行っていないときは、普通に電話機を使えるというメリットがあります。
ただしUSB接続モデルがバスパワー動作であるのに対し、RS-232C接続モデルはACアダプターによる電源供給が必要となります。
また、USB接続モデルは1台のPCに最大3台までつなぐことができます。
RS-232C接続モデル | USB接続モデル | |
---|---|---|
サーバーOS対応 | 〇 | - |
LINE端子+PHONE端子搭載 | 〇 | -(LINE端子のみ) |
バスパワー動作 | - | 〇 |
このように、どちらも一長一短ありますので、環境に合わせて適切なモデルをお選びください。
↓サーバーOS対応、LINE/PHONE端子搭載のアナログモデムを見てみる↓
V.90準拠 RS-232C接続 アナログモデム DFM-56S
↓USBバスパワーで動作する、LINE端子搭載のアナログモデムを見てみる↓
V.90準拠 USB接続 アナログモデム DFM-56U
ちなみに、NTT東日本、NTT西日本のアナログ回線は2024年にIP網へ切り替わっていますが、これらの商品は移行後の環境で動作確認を実施し、問題なく動作することを確認済みです。その点どうぞご安心ください。
まとめ
というわけで今回は、
- アナログモデム
についてお話ししました。
端的に言うとアナログモデムとは、
- PCで電話回線を使うための機器
で、例えば以下のような用途に使われます。
- PCでFAXが送受信できる
- PCで電話回線を用いたインターネットができる
既に枯れた技術であることは間違いありませんが、今でもPOSシステムやFAXサーバー、古くから運用されている企業の基幹システムなど、
- アナログモデムにしか対応していないシステム
が現役稼働しているケースがあり、アナログモデムは現代でもまだ必要とされる機器と言えるでしょう。
当店ではそのアナログモデム商品を扱っていますが、PCとつなぐ端子の種類でラインアップが分かれており、
- USB接続
- RS-232C接続
の2種類があります。
RS-232C接続モデルのほうが高機能で、主に
- サーバーOS(Windows server)にも対応
- LINE端子に加えてPHONE端子を搭載
という利点があります。
ただしUSBにも、
- USBバスパワー動作
- PC1台につき3台まで接続可能
といった利点がありますので、お使いの環境に合わせて適切なほうをお選びください。
↓サーバーOS対応、LINE/PHONE端子搭載のアナログモデムを見てみる↓
V.90準拠 RS-232C接続 アナログモデム DFM-56S
↓USBバスパワーで動作する、LINE端子搭載のアナログモデムを見てみる↓
V.90準拠 USB接続 アナログモデム DFM-56U
↓PCにRS-232C端子を増設する場合は、こちらもチェック↓
RS-232Cってなに? 今のPCで使うための3つの方法!
その他、「アナログモデムについての全般的なご相談」も広く受け付けております。ここまで触れてきた内容の他、なにか導入の壁となるご懸念がございましたら、ぜひお気軽にお問合せください!
投稿者プロフィール

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PC周辺機器メーカー アイ・オー・データ機器の直販ECサイト「アイオープラザ」店員。
"難しい"PC周辺を"だいたい本音"で語り、"お客様が技術的な知識を学習せずに選べる店"を目指しています!
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