こんにちは、PC周辺機器メーカー直販サイト「アイオープラザ」店員、NAS(ナス)の「なっさん」です!
今回は、液晶モニターメーカーの直販店員の視点から、
- モニターアーム(ディスプレイアーム)
についてお話しします。
具体的には、
- モニターアームってなに?
- 「実は万人にオススメできる」3つの価値
- モニターアームの選び方
- モニターアームに代わる選択肢
など、「いまさら聞けない!」みたいな話から一気にさらえる内容です。
今回も”だいたい本音”でお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください!
※本記事は主に法人向けの内容です。
モニターアームってなに?
まずは根本的なところから。
「モニターアームってなに?」
見たほうが早いでしょう。これです。

実際に液晶モニターに取り付けると、こんな感じになります。

そもそもの話、
「モニターアームを”使わない”場合はどうなるの?」
ということを念のためお話しすると……一般的には、液晶モニターに付属する”スタンド”で机の上に置きます。
これに比べてモニターアームを用いる場合は、大まかに言うと、
- スタンドを取り外す
- ネジでモニターとモニターアームを固定する
- モニターアームを机に固定する
という手順で設置します。
商品仕様によっては微妙に異なるものの、モニターアームを、
- 机に挟み込む(クランプ式)
- 机に穴を空ける(グロメット式)
といういずれかの方法で固定する点は変わりません。
とまあ、要するに……事実として申し上げますが、スタンドより設置がやや面倒です。
「付属のスタンドじゃ駄目なの?」
と言われると……
「いや、まあ、駄目じゃないですけどね」
というのが本音です。
しかし、それを承知で敢えて言わせてください。
「モニターアームは、液晶モニターを使う万人にオススメできます!」
と。
「なんで?」
はい、それをご説明いたします。
「実は万人にオススメできる」3つの価値
「実は」と敢えて書いたのは、もしかするとモニターアームという商品に、
- ややマニアックなイメージ
をお持ちの方もいらっしゃるかもしれないと思うからです。
少なくとも、20年前は今ほどメジャーなアイテムではなく、価格も手が届きづらいものだったと記憶しています。
ですが、初めてモニターアームを使ったひとの中には、
「おぉ、思ったよりいいね!」
「もっと早く使えばよかった!」
といった感想を口にする方もわりと多くいらっしゃると感じます。
かくいう私自身がそのひとりで、恥ずかしながら液晶モニターを使い始めて10年以上経ってから手を伸ばしました。それまでは、
「モニターアーム? なんか大袈裟なんだよなぁー」
みたいに穿った目を向けていたことを告白します。
それが、試しに使ってみたら、とんでもない偏見だったことを知り……今ではモニターアームのない人生なんて考えられないと言っても言い過ぎでは……あるかもしれませんが、思わずそう言いたくなるくらいには価値を感じています。
その価値とはなにか?
ズバリ、以下の3つです。
- 画面が見やすく、見せやすくなる
- 画面を縦長に使える
- 机が広くなる
これらのメリットから、個人の方はもちろん、むしろ仕事で液晶モニターを使う方にこそ、強くオススメできると考えています。
順番にご説明させてください。
1.画面が見やすく、見せやすくなる
モニターアームは、動きます。
可動範囲は機種によって異なりますが、例えば先ほど画像でお見せしたモデルの場合、
- モニターの高さ
- モニターの左右位置
- 画面の角度(上下左右)
を自在に調節することが可能です。
「それ、なにがいいの?」
「なんか自由な感じがしてイイ」……という私の個人的所感は置いておいて、真面目にお答えすると、
- 普段 ⇒すぐに画面を目線の高さに合わせられる
- 近くにいるひとに見せるとき ⇒すぐに画面を相手のほうに向けられる
という2点が、最もいいところじゃないかと考えます。
まず「すぐに画面を目線の高さに合わせられる」について……当たり前の話ですが、モニターの位置が簡単に動かせない場合、
- 身体
を動かして合わせにいくしかありません。
例えばこのとき、
- 画面を見るために、首が不自然な角度で固定される
ということが、無意識のうちに起きます。
一瞬だけならともかく、仕事で毎日何時間もモニターを見る場合、首や肩に無理な力がかかり続けてしまい、慢性的な凝りにつながってしまうことも。
言うまでもなく、健康を害すれば仕事のパフォーマンスに影響しますので、たかが「モニターの高さ」と侮るべきではありません。
モニターアームは千差万別の身長・姿勢に「画面を合わせる」ことができますし、「ちょっと調節したいな」と思った際、座りながらでも位置を変えられます。
たかが姿勢と思うかもしれませんが、長期的にモニターの使い手が得られる恩恵はばかにできないでしょう。
もうひとつ「すぐに画面を相手のほうに向けられる」について……特に仕事では時折、
- 他のひとに画面を見せながら、内容を共有したり、教えたり、相談したりする
といった機会があると思います。
そういったとき、見せたい相手の側に画面をすぐ向けられると、説明がスムーズです。
いちいち椅子や身体の位置をずらしたりすれば、説明に伴うマウスやキーボードの操作も難しくなりますので、効率が悪い。
これも話を聞くだけだと”ちょっとしたこと”に感じられるかもしれませんが、実際に使っていると、とても便利だと感じます。
ちなみに上の条件を満たすモニターアームのうち、以下が当店で最も安価なモデルです。モニターアームをお探しの方は、ぜひ一度詳細をご覧ください。
↓画面が見やすく、見せやすくなるモニターアームを見てみる↓
17~27インチ対応モニターアーム GOPPA GP-DPAS1
2.画面を縦長に使える
次の「実は万人にオススメできる」価値は「画面を縦長に使える」です。
これも前項の「動く」という機能から来るメリットのひとつと言えます。
液晶モニターの形状は、多くの場合「横長」です。
しかし、こんな風に思ったことはないでしょうか?
「スマホは縦長なのに、なんでモニターは横に長いんだろう?」
考えてみれば、スマートフォンでもよく見られる、
- Webサイト
- 文章
等は、上から下にスクロールするのが一般的です。
だから事実として、液晶モニターも
- 縦長にして使う
ほうが、Webサイトや文章は一度に多くの情報を表示できます。
ですが、普通のモニターは付属するスタンドの仕様上、縦長で使えるようにはなっていません。
それがモニターアームを使えば、
- 画面を回転させる
ことが容易にできるため、縦表示で使えます(ただしPCの画面設定も縦表示にする必要があります)。
ちなみに、
「縦でも横でも使いたい!」
という方は、1台のモニターを場合によって使い分ける方法もありますが、2台のモニターを使う「デュアルモニター」環境を実現し、
- 1台を横表示
- 1台を縦表示
とする方法もあります。
その場合は2台のモニターを取り付けられる「デュアルモニターアーム」がオススメです。
例えば以下のモデルが当店最安となっていますので、ぜひご参照ください(ちなみに先ほどご紹介した1台のモニターを取り付けるモデルも、縦表示に対応しています)。
↓液晶モニターを縦長にして使える、デュアルモニターアームを見てみる↓
17~27インチ対応デュアルモニターアーム GOPPA GP-DPAS2
3.机が広くなる
「実は万人にオススメできる」3つ目の理由は「机が広くなる」です。
これはある意味最も顕著に解りやすいメリットで、設置した直後から
「うわ、広っ!」
と、すぐにその効果を体感いただけると思います。
例えば当店で扱う、ある27インチのモニターの台座は幅約22cm×奥行約20cmです。まず確実にこの面積はデッドスペースになります。
また、画面の幅は約61cm……スタンドを使う場合は、そんなに高い位置に画面が来ないため、画面の下部もほとんどデッドスペースです。
そう考えると、デスクの上で液晶モニターが占有するスペースは、
- 幅61cm×奥行20cm
になるというわけです(もちろんモニターのサイズによりますが)。
デスクのサイズが例えば幅90cm×奥行60cmの場合、実質的に残されたスペースは
- 幅90cm×奥行40cm
になると言っても過言ではないでしょう。この狭いスペースに、
- ノートPC
- メモ用の手帳やノート
- 書類
- 卓上カレンダー
などを置いて業務をしなければならない……となると、これはかなり効率が悪いと言えます。
ですがモニターアームを使えば、机の固定箇所に10cm×10cm+αのスペースがあればよいので(これもアームの種類にもよりますが)、ほとんどデスク上にデッドスペースを生じさせません。

モニターの位置を少し高めにすれば、真下にノートPCを置いて使うことも可能。
小さめのデスクをお使いの方でも、PCの作業領域を拡大しつつ、物理的な作業領域も確保できるというわけです。
↓デスクを広く使えるようになるモニターアームを見てみる↓
17~27インチ対応モニターアーム GOPPA GP-DPAS1
モニターアームの選び方
さて、ここまではモニターアームの価値についてお話ししましたが、次は、
- モニターアームの選び方
です。
とは言っても難しいことはなにもありません。
- 取り付けたいモニターのサイズ・重さによって選ぶ
というのが最大のポイントです。
例えば上に挙げたモデルだと、対応する液晶モニターのサイズ/重量は、
- 17~27インチ/2~7kg
ですが、仮にこれ以上のサイズ/重量のモニターを取り付けられたとしても、
「ちょうどいい高さに調整できない」
「重さで下がってしまう」
といった事態に陥ります(そもそも取り付けられないことも)。
ですから、モニターアームを選ぶ際には、まず取り付けたいモニターのサイズ/重量をご確認いただく必要があります。
その意味で、当店で扱うモニターアームは4種類です。
※サイズと重さ、両方の要件を満たしている必要があります。
- 17~27インチ/2~7kg
- 17~34インチ/2~9kg
- 17~49インチ/1~18kg
- 7~17.3インチ/~1kg
いわゆる中小型の液晶モニターと呼ばれる、27インチまでなら1で問題ありません。
少し大きな31.5インチや、”ものすごく横に長い”21:9という縦横比の34インチをお使いの場合は2、40インチ以上の大型モニターをお使いの場合は3、といった塩梅です。
49インチよりも大きなサイズだと重過ぎるため、残念ながらアームの運用には向きません。
4はちょっと変わり種で、通常の液晶モニター用ではなく、
- モバイルモニター用
のモニターアームとなります。
モニターとモニターアームをネジ止めするのではなく、”挟み込む”形で固定しますので、1~3とは別物の商品と言っても良いでしょう。
なお、1については
- ホワイトカラーモデル
の他、先にもご紹介したような、2台のモニターを取り付けられる、
- デュアルモニターアーム
のご用意もあります。
いずれにせよ、デスクの広さから設置するモニターのサイズを決め、それに合ったモニターアームを選ぶという手順でお選びいただくのが良いと考えます。
↓17~27インチ/2~7kg向けのモニターアームを見てみる↓
17~27インチ対応モニターアーム GOPPA GP-DPAS1
17~27インチ対応モニターアーム ホワイト GOPPA GP-DPAS1/W
17~27インチ対応デュアルモニターアーム GOPPA GP-DPAS2
↓17~34インチ/2~9kg向けのモニターアームを見てみる↓
17~34インチ対応モニターアーム GOPPA GP-DPAS1R/B
↓17~49インチ/1~18kg向けのモニターアームを見てみる↓
17~49インチ対応モニターアーム GOPPA GP-DPAG1H/B
↓モバイルモニター用のモニターアームを見てみる↓
7~17.3インチ対応モニターアーム GOPPA GP-DPA17LC/B
モニターアームに代わる選択肢
ちなみに、なんらかの理由で
「メリットは解ったけど、モニターアームはちょっと難しい……」
という方のための、
- モニターアームに代わる選択肢
がふたつあるのでご紹介させてください。
フリースタイルスタンドを搭載した液晶モニター
ひとつ目の選択肢は、
- フリースタイルスタンドを搭載した液晶モニター
です。
乱暴な言い方をすれば、
- スタンドなのに、モニターアームと同じようなことができる
という商品で、先ほど挙げた
- 画面が見やすく、見せやすくなる
- 画面を縦長に使える
- 机が広くなる
という3つの価値のうち、1と2は同じように満たすことができます。
ただしスタンドである以上、3は満たせません。

ラインアップとしては、
- 27インチ
- 23.8インチ
- 21.5インチ
と、世の中で主流とされる3サイズ全てにご用意があります。
HDMIケーブルやDisplayPortケーブルで接続するモデルの他、USB Type-Cで接続するモデルも。
中でも27インチはフルHDだけでなく、WQHDや4Kの解像度のハイエンド商品もありますので、ご要件に合わせて必要なものをお選びください。
27インチ | 23.8インチ | 21.5インチ | |
---|---|---|---|
解像度フルHD、HDMI/DisplayPort接続 | 商品を見てみる | 商品を見てみる | 商品を見てみる |
解像度フルHD、USBType-C/HDMI/DisplayPort接続 | 商品を見てみる | 商品を見てみる | 商品を見てみる |
解像度WQHD、USBType-C/HDMI/DisplayPort接続 | 商品を見てみる | - | - |
解像度4K、USBType-C/HDMI/DisplayPort接続 | 商品を見てみる | - | - |
モニター用の「棚」
ふたつ目の選択肢は、
- モニター用の「棚」
です。商品名は「ディスプレイスタンド」と、なかなか紛らわしい名前ですが、要するに「棚」です。

- 10~32インチ/~20kg
のモニターを棚の上に置くことで、デスクにそのまま置くよりも高い位置に画面を設置できます。
その効果としては、
- 画面が見やすく、見せやすくなる
- 画面を縦長に使える
- 机が広くなる
のうち、1と3を「一部だけ」満たします。
1は「画面が目線の位置に合いやすくなる」という効果はありますが、「見せやすくなる」という効果はありません。
3は「棚の下にモノを収納することができる」という意味では、デッドスペースを小さくすることが可能です。ただしモニターアームほど広くはなりません。
このように、悪く言えば中途半端な商品ですが、魅力はなによりも
- 価格
- 手軽さ
でしょう。
2,000円ちょっとでお買い求めいただけますし、モニターの下に置くだけですから、既存の環境にも簡単に追加できます。
モニターアームもフリースタイルスタンドもちょっと……という方には、とりあえずの選択肢としてオススメいたします。
↓モニター用の「棚」を見てみる↓
ディスプレイスタンド(高さ固定すっきり収納タイプ) GOPPA GP-DPSFT
まとめ
というわけで今回は、
- モニターアーム(ディスプレイアーム)
についてお話ししました。
その価値は大まかに言えば、
- 画面が見やすく、見せやすくなる
- 画面を縦長に使える
- 机が広くなる
という3点です。マニアックな商品と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちとしては、自信を持って万人にオススメします。
その選び方はシンプルで、
- 取り付けたいモニターのサイズ・重さによって選ぶ
というのが主なポイント。
- 17~27インチ/2~7kg
- 17~34インチ/2~9kg
- 17~49インチ/1~18kg
- 7~17.3インチ/~1kg
と4つの区分に分かれており、1については「ホワイトカラーモデル」や「デュアルモニターアーム」などのバリエーションもご用意しています。
↓17~27インチ/2~7kg向けのモニターアームを見てみる↓
17~27インチ対応モニターアーム GOPPA GP-DPAS1
17~27インチ対応モニターアーム ホワイト GOPPA GP-DPAS1/W
17~27インチ対応デュアルモニターアーム GOPPA GP-DPAS2
↓17~34インチ/2~9kg向けのモニターアームを見てみる↓
17~34インチ対応モニターアーム GOPPA GP-DPAS1R/B
↓17~49インチ/1~18kg向けのモニターアームを見てみる↓
17~49インチ対応モニターアーム GOPPA GP-DPAG1H/B
↓モバイルモニター用のモニターアームを見てみる↓
7~17.3インチ対応モニターアーム GOPPA GP-DPA17LC/B
また、モニターアームまでは要らない、という方向けには、
- モニターアームに代わる選択肢
として、
- フリースタイルスタンドを搭載した液晶モニター
- モニター用の「棚」
をご用意しています。
どちらもモニターアームのメリットの一部を満たしますので、ご要件に合わせて最適なものをお選びいただけると嬉しいです!
↓フリースタイルスタンドを搭載した液晶モニターを見てみる↓
HDMI、DisplayPort接続 23.8インチ液晶モニター LCD-D242SA-F
↓モニター用の「棚」を見てみる↓
ディスプレイスタンド(高さ固定すっきり収納タイプ) GOPPA GP-DPSFT
その他、「液晶モニターについての全般的なご相談」も広く受け付けております。ここまで触れてきた内容の他、なにか導入の壁となるご懸念がございましたら、ぜひお気軽にお問合せください!
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PC周辺機器メーカー アイ・オー・データ機器の直販ECサイト「アイオープラザ」店員。
"難しい"PC周辺を"だいたい本音"で語り、"お客様が技術的な知識を学習せずに選べる店"を目指しています!
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