こんにちは、PC周辺機器メーカー直販サイト「アイオープラザ」店員、NAS(ナス)の「なっさん」です!
今回は、
- モバイルモニター(モバイルディスプレイ)
についてお話しします。
「モバイルモニターってなに?」
という根本的な話から、
- 3つの用途
- 選び方
といった「これさえ読めば基本はばっちり」という内容まで……一挙に”だいたい本音”でお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください!
※本記事は主に法人向けの内容です。
モバイルモニターってなに?
まずは、
「モバイルモニターってなに?」
という疑問にお答えするところから始めましょう。
と言っても答えはシンプル……名前のとおり、
- モバイル(携帯)できるモニター
です。
通常、モニターというのは
- デスクに設置する
- 壁に掛ける
というように、「据え置き」で使うものです。
それを持ち歩いて使おうというのがモバイルモニターですから、特長としては以下の3つが「普通と違う」点として挙げられます。
- 軽い:荷物として負担になりにくい
- 薄い:かさばらない
- 省電力:ACアダプターなしでも動作する
それぞれ、もう少し詳しくお話ししましょう。
軽い:荷物として負担になりにくい
据え置き型モニターの重量は、例えば比較的小さめの21.5インチの商品で
- 約3.0kg
くらいあります。
500mlのペットボトル6本分と考えると、
「持てないわけじゃないけど、持ち歩けって言われたら無理……」
という感じじゃないでしょうか?
これに対し、モバイルモニターの重さがどのくらいかというと、例えば当店で最も軽い商品だと、
- 14インチ:約610g
です。およそ5分の1……サイズが違うとはいえ、全くジャンルの違う商品だということが、お解りいただけるのではないでしょうか?
ちなみに当店で”最も重い”モバイルモニターでも、
- 17.3インチ:約1.0kg
です。同サイズの一般的なノートPC等と比較しても”軽い”ものだと言ってよいでしょう。
↓14インチ/約610gのモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 14インチモバイルモニター LCD-YC141DX
薄い:かさばらない
上の「軽い」と似た要素ですが、例えば「バッグに入らないような形状」なら、軽くても持ち歩くのは困難です。
だから、
- 薄い
というのもモバイルモニターを語る上で外せない要素と言えます。
もちろんこれは「スタンド」を含めた薄さです。
当店のモバイルモニターの厚みは、全てのモデルが、
- 約16mm
以内です。比較対象として例示すると、21.5インチの据え置き型モニターの場合、
- スタンドあり:約215mm
- スタンドなし:約49mm
ですから、こちらも「比べ物にならない」水準だと言えます。もし据え置き型モニターを持ち歩く場合は、スタンドを外して梱包箱(段ボール)に収納して運び、設置場所で組み立てるといった作業が必要になってしまうでしょう。
モバイルモニターの場合は、ワンタッチで収納できる折りたたみ型のスタンドが内蔵されています。
また、どの商品にもキャリングケースが付属しています。
「持ち歩く」ために設計されただけあって、この点は隙のない仕様と言えるのではないでしょうか?
↓薄さ約16mm/スタンド内蔵/キャリングケース付属のモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 15.6インチモバイルモニター LCD-YC162HX
省電力:ACアダプターなしでも動作する
3つ目の重要な要素は「ACアダプターなしでも動作する」です。
据え置き型のモニターは、コンセントから電源を取るのが当たり前ですが、モバイルモニターの場合は、
- USB Type-Cケーブル経由でPCから電源を取る
- ACアダプター経由でコンセントから電源を取る
という、ふたつの選択肢があります。
Aの場合、「映像出力」もUSB Type-Cケーブルで行います。
つまり映像も電源供給も「ケーブル1本」で済むということです。
極論、
- コンセントがない場所でも使える
- ACアダプターを持ち歩かなくても使える
ということで、なおのことモバイル(携帯)しやすい仕様と言えるでしょう(ただし接続するPCの仕様によっては、Aの方法で動作できないケースもあります)。
また、Bの場合もUSB Type-CケーブルでPCと接続すると、
- モバイルモニターからPCへ電源供給し、充電できる
というメリットがあります。長時間使う場合も、
- ノートPCのACアダプター
- モバイルモニターのACアダプター
のふたつを持ち歩く必要がないという意味では、やはり携帯性に優れた仕様です。
↓PCとの間で電源供給が可能なモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 15.6インチモバイルモニター LCD-YC162HX
モバイルモニターの3つの用途
さて、ここまではモバイルモニターと据え置き型モニターの違いにフォーカスし、
- 軽い:荷物として負担になりにくい
- 薄い:かさばらない
- 省電力:ACアダプターなしでも動作する
という3つの特長をご説明しました。
ここからは、それらの特長があるからこそ向く「3つの用途」についてお話しします。
具体的には、以下のとおりです。
- 外出先でセカンドモニターとして使う
- 外出先で、誰かに見せるモニターとして使う
- 自宅等で一時的なセカンドモニターとして使う
A.外出先でセカンドモニターとして使う
最もメジャーな使い方は「A.外出先でセカンドモニターとして使う」だと思います。
ノートPCの画面だけでは効率が悪い、でも据え置き型モニターがない場所で作業をしなければならない……そんなとき、
- ノートPCのモニター+モバイルモニター
とすることで、いつでもどこでも「デュアルモニター(マルチモニター)」環境が手に入ります。例えば具体的には、
- 立ち寄ったカフェ
- 出張で宿泊中のホテル
といったシーンで活躍するでしょう。
この場合は、デスクのスペースにもよりますが、比較的小さめのモバイルモニターをオススメします。
↓当店最小サイズ(14インチ)のモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 14インチモバイルモニター LCD-YC141DX
B.外出先で、誰かに見せるモニターとして使う
ふたつ目の使い方は「B.外出先で、誰かに見せるモニターとして使う」です。
例えば、
- 営業活動などの提案時、顧客に画面を見せながら説明する
- 展示会などのデモンストレーション用画面として用いる
といったシーンが想定されます。
外出先で使うという意味ではAと同じですが、「自分が見る画面か、他者が見る画面か」というのが異なります。
例えば商談時、机を挟んで向き合う相手に資料を見せようとして、
- ノートPCの画面を見せる
という方法を取ろうとすると、自分からも相手からも画面が”絶妙に見づらい”角度になりがちです。ノートPCを操作しながら見せるならなおさら。相手に提案が伝わる率が下がってしまうリスクがあるでしょう。
モバイルモニターを用いれば、相手の正面にモニターを置きつつ、自分の手元でノートPCを操作できるので、スマートなプレゼンテーション環境が簡単に実現できます。
また、展示会のデモ用モニターとしては
「サイズが小さいのでは?」
と思うかもしれませんが……例えば17.3インチであれば一般的なモバイルノートPCの画面(13~14インチ)よりはかなり大きいです。
もちろん20インチ以上の据え置き型モニターのほうが相応しい場合も多々あるでしょうが、例えば
- 1日限りのプライベート展示会
のような、営業担当が少人数で行って、その場で用意し、その場で撤収するといった機会においては、別途配送せずに「持ち歩ける」モバイルモニターが好適だと言えるでしょう。
↓17.3インチのモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 17.3インチモバイルモニター LCD-YC172AX
C.自宅等で一時的なセカンドモニターとして使う
3つ目の用途は「C.自宅等で一時的なセカンドモニターとして使う」です。
「ん? Aの”外出先でセカンドモニターとして使う”となにが違うの?」
と思われたかもしれませんが……はい、使い方としては同じです。
ただ、モバイルモニターと聞いてとっさに、
「外で使うものでしょ? いやぁ、別に外出先で使う機会はないしなあ」
と思われる方がいらっしゃるので、敢えて分けさせていただきました。
実は、“意外と”便利なのがこのCだと考えています。
というのも……ひとつのケースとして、コロナ過以降テレワークを実施する機会が社会全体として増えました。しかしご自宅にPC用のデスクなど、据え置き型モニターを常時設置できるスペースがあるご家庭ばかりではありません。
業務環境は各家庭の事情に依存せざるを得ない……となると、業務効率にもばらつきが出ます。仕事の内容によっては、テレワークをすることで業務効率が落ちてしまうというケースが存在するでしょう。
ですがそれは、
- テレワークをすると業務効率が落ちる
ではなく、
- テレワークの環境が整っていないと、業務効率が落ちる
という場合があるのでは……そんなケースの問題解決に、モバイルモニターが役立ちます。
例として、
- 会社から簡単に持ち帰れる
- ダイニングテーブル等の上にさっと設置できる
- 使わないときは場所を取らずしまっておける
といった使い方ができるので、例えば会社で複数台所有しておき、テレワーク時には希望者に貸し出すといった運用が考えられます。
もちろん個人的に、
「モニターを常時設置はしたくないけど、使うときだけ出せるものが欲しい」
という考えの方にもオススメできます。
この用途がメインの場合は宅内の持ち運びが多いでしょうから、極力大きいサイズをお選びになるのが良いと考えます。
↓当店最大サイズ、17.3インチのモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 17.3インチモバイルモニター LCD-YC172AX
モバイルモニターの選び方
ここまでの内容を踏まえ、最後に
- モバイルモニターの選び方
をお話しします。
と、言っても実はそこまで複雑な話はありません。ほとんどの場合、
- サイズ/重量
でお選びになればよいと考えます。
3種類のサイズ/重量で選ぶ
当店でラインアップするモバイルモニターは、以下3サイズです。
- 14インチ/約610g
- 15.6インチ/約0.8kg
- 17.3インチ/約1.0kg
解像度はいずれもフルHDですが、17.3インチは14インチと比較し「横約7.4cm、縦約4.0cm」大きいので、目の前で見比べると、
「うわ、大分違うな!」
という感じがします。
もちろんその分重い(約390g増)ですが、それでも1kgくらいなので、個人的には「全然ありじゃない?」という印象です。
ただし、コストとのバランスが最もいいのは15.6インチかなと思います。14インチより2,000円強しか変わりません(17.3インチよりは8,000円近く安い)。
どれが正解、ということはありませんが、お好みに合わせて最適なサイズ/重量をお選びいただけると幸いです。
↓17.3インチ/約1.0kgのモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 17.3インチモバイルモニター LCD-YC172AX
↓15.6インチ/約0.8kgのモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 15.6インチモバイルモニター LCD-YC162HX
↓14インチ/約610kgのモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 14インチモバイルモニター LCD-YC141DX
スピーカー、タッチパネル、スタンドで選ぶ
「サイズ/重量以外の観点はないの?」
もしそう訊かれたら「はい、あります」とお答えします。
それは、以下の3つです。
- スピーカー搭載
- タッチパネル搭載
- 外付けスタンドセット
上でご紹介したモデルは、この3つを満たしません。
もしスピーカーを必要とする場合は、15.6インチのみ、別モデルのご用意がございます。
↓スピーカーを搭載したモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 15.6インチモバイルモニター LCD-CF161XDB-M
タッチパネル搭載についても同様で、こちらも15.6インチのみ別モデルがございます。
なお、このモデルはスピーカーも搭載しています。
↓スピーカー搭載、10点マルチタッチ対応モバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 15.6インチモバイルモニター LCD-CF161XDB-MT
外付けスタンドセットというのは、内蔵スタンドとは別に、
- 高さ・角度調整・回転ができる外付けスタンド
がモニターとセットになったものです。
画面の位置を目線に合わせて調整するなど、より自由度の高い設置ができ、かつそのスタンドも折り畳み式なのでモバイルモニターと一緒に持ち歩けます。
ラインアップは最初に挙げた15.6インチと17.3インチに、セットモデルのご用意があります。
単品プラス3,300円程度で追加できますので、個人的にも自信を持ってオススメできます。
↓外付けスタンドセットのモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 17.3インチモバイルモニター LCD-YC172A-FX
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 15.6インチモバイルモニター LCD-YC162H-FX
ちなみに、別売の「モバイルモニタースタンド/アーム」もございます。
モバイルモニターを、
- 机へスマートに固定設置して使いたい場合
- 縦画面で使いたい場合
などは、ぜひこちらも併せてご検討ください。
↓別売のモバイルモニタースタンドを見てみる↓
18.5インチ対応 モバイルモニタースタンド GP-DPS18HAT/B
↓別売のモバイルモニターアームを見てみる↓
17.3インチ対応 モバイルモニターアーム GP-DPA17L/B
17.3インチ対応 モバイルモニターアーム(クランプタイプ) GP-DPA17LC/B
まとめ
というわけで今回は「モバイルモニター」についてお話ししました。
一般的な据え置き型モニターとの大きな違いは、
- 軽い:荷物として負担になりにくい
- 薄い:かさばらない
- 省電力:ACアダプターなしでも動作する
という3点で、それらの特長があるからこそ、
- 外出先でセカンドモニターとして使う
- 外出先で、誰かに見せるモニターとして使う
- 自宅等で一時的なセカンドモニターとして使う
という3つの用途でお使いいただきやすくなっています。
その選び方は多くの場合、
- サイズ/重量
という観点だけでよく、当店では以下3つのサイズ/重量をご用意しています。
- 14インチ/約610g
- 15.6インチ/約0.8kg
- 17.3インチ/約1.0kg
↓17.3インチ/約1.0kgのモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 17.3インチモバイルモニター LCD-YC172AX
↓15.6インチ/約0.8kgのモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 15.6インチモバイルモニター LCD-YC162HX
↓14インチ/約610kgのモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 14インチモバイルモニター LCD-YC141DX
ただし他にも、
- スピーカー搭載
- タッチパネル搭載
- 外付けスタンドセット
といった観点があり、それぞれに対応したモデルがありますので、ご要件に合うものをお選びいただけると嬉しいです!
↓スピーカーを搭載したモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 15.6インチモバイルモニター LCD-CF161XDB-M
↓スピーカー搭載、10点マルチタッチ対応モバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 15.6インチモバイルモニター LCD-CF161XDB-MT
↓外付けスタンドセットのモバイルモニターを見てみる↓
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 17.3インチモバイルモニター LCD-YC172A-FX
USB Type-C、HDMI(ミニ)接続 15.6インチモバイルモニター LCD-YC162H-FX
その他、「液晶モニターについての全般的なご相談」も広く受け付けております。ここまで触れてきた内容の他、なにか導入の壁となるご懸念がございましたら、ぜひお気軽にお問合せください!
投稿者プロフィール

-
PC周辺機器メーカー アイ・オー・データ機器の直販ECサイト「アイオープラザ」店員。
"難しい"PC周辺を"だいたい本音"で語り、"お客様が技術的な知識を学習せずに選べる店"を目指しています!
最近の投稿
情報収集2025年4月23日モバイルモニターってなに? 3つの用途と選び方を解説!
情報収集2025年4月16日輝度、視野角、リフレッシュレート、光沢、スタンド、その他-液晶モニターの選び方②
情報収集2025年4月9日サイズ、解像度、接続ケーブル-液晶モニターの選び方①
情報収集2025年4月2日液晶モニターを選ぶための、3つの用途とは?