こんにちは、PC周辺機器メーカー直販サイト「アイオープラザ」店員、NAS(ナス)の「なっさん」です!
前回は「ネットワークカメラにできること:映像を見る編」というテーマで、
- 1. 誰が見るのか? ⇒自分たちだけが見るのか? 不特定多数が見るのか?
という切り口で、ネットワークカメラの使い方をひととおりご紹介しました。
今回はその続きとして、
- 2. なにで見るのか? ⇒PCかスマホか? アプリかブラウザかサービスか?
という切り口で、ネットワークカメラの使い方をお話しします。
「ネットワークカメラって、ここまでできるんだ!」
「こういう観点から活用方法を考えればいいのか」
ということをお伝えできればと思いますので、ぜひ最後までご覧ください!
※本記事は主に法人向けの内容です。
ネットワークカメラで映像を見る際の、3つの観点-2.なにで見るのか?
前回、ネットワークカメラの使い方として最もスタンダードなのは、
- スマホアプリからカメラの映像を見る
だとお話ししました。
つまり「スマホ」と「スマホアプリ」を用いるのが基本です。
ただし、それが唯一の方法ではありません。
要素を分けて考えると、
- スマホ:ハードウェア(機器)
- スマホアプリ:ソフトウェア
と言い換えられますが、今回はこのふたつの観点で、
「どういうハードウェア、どういうソフトウェアでネットワークカメラの映像を見られるの?」
という問いにお答えしていきたいと思います。
A.ネットワークカメラの映像を見られるハードウェア(機器)
まず「ハードウェア(機器)」については、
- スマートフォン
- タブレット端末
- PC
- それ以外の機器
のいずれかだと考えてよいでしょう。
まず、世の中で安価に売られているネットワークカメラの大半が、恐らく「スマートフォン」と「タブレット端末」用のアプリを用意していると思います。
特に、個人向け(ご自宅用)の商品であれば、
- 外出先から、家の中を見る
といった使い方が主流なので(ペットの見守りなど)、いつでも持ち歩くスマートフォンが映像を見るのに最も相応しい機器だと言えます。
ただしスマートフォンの画面は小さいので、より大きい画面で見たい場合は、タブレット端末という選択肢が適合するでしょう。
これに対し、「PCでカメラの映像を見たい」という場合は、
- より多くのカメラの映像を一覧で見たい
- (だからこそ)タブレット端末よりも大きな画面で見たい
といったニーズをお持ちの方が対象になると考えます。
タブレット端末は最大でも20インチ前後の商品が一般的でしょうが、PCは外付けのモニターを組み合わせやすいため、
- 23.8インチ
- 27インチ
- 31.5インチ
といった中型モニターはもちろん、状況に応じて、
- 43インチ
- 55インチ
- 65インチ
- 75インチ
といった大型モニターで視聴することも可能です。
つまり「個人」というよりは「法人」用途……例えば店舗の防犯用途や空席確認用途、あるいは複数拠点の状況を俯瞰視する用途などが該当するでしょう。
ちなみに当社のネットワークカメラは「スマートフォン、タブレット端末」向けのアプリと、「PC」向けのアプリを両方用意しています。
例えば以下の機種が両対応していますので、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
↓スマホ/タブレット/PCから映像を確認できるネットワークカメラを見てみる↓
AI搭載 防塵・防水対応ネットワークカメラ TS-NA230WP
また「それ以外の機器」というのは、例えば
- 監視カメラシステムの閲覧専用機器
といったものが考えられます(NVRなど)。
これは本格的なセキュリティシステム等に紐づくもので、自前でネットワークカメラを購入/設置する方にとってはかなりハイエンドな代物です。
そう考えると、ハードウェア(機器)については基本的に市販のスマートフォン、タブレット端末、PCなどが使えると思っていただければよいでしょう。
B.ネットワークカメラの映像を見られるソフトウェア(アプリ等)
ここまで見てきたように、ハードウェアの選択肢はそこまで多くないというのが私たちの所感です。
その意味で、「なにで見るのか?」ということを考えたとき、より重要なのは「ソフトウェア(アプリ等)」だと考えます。これにはかなり多くの選択肢があり得るからです。
一例として、ざっと思いつくものを列挙します。
- メーカーの用意したアプリ
- 自前で用意したアプリ、サービス
- ライブ動画投稿サイト
- 自社のWebサイト上
このうち「メーカーの用意したアプリ」でカメラの映像を見るのが、最も標準的な使い方だと思います。
例えば、先程申し上げたように、当社製のネットワークカメラでは、PC用、スマートフォン用にアプリを提供しています。
ただ、それ以外にもネットワークカメラの映像を見る方法(ソフトウェア)が複数存在します。
まず「自前で用意したアプリ、サービス」というのがなにかというと……例えば、
- 駐車場の防犯カメラサービス
- 飲食店の空席状況をリアルタイムで見られるサービス
- ビニールハウスの農作物の生育状況を確認できるサービス
といったものを立ち上げようとした場合、アプリ等を自社で作り、そこへカメラの映像を埋め込むという形が考えられます。
これを実現するためには、カメラメーカーが「カメラを自前のアプリやサービスで利用するための方法」を公開している(提供している)必要があります。
ちなみに当社製品の場合は、機種にもよりますが
- APIの公開
- ONVIF ®対応
といった方法で、お客様が用意するアプリやサービスでのご活用を可能としています(ただしこの場合は、お客様にこれらの用語に対する知識など、一定のソフトウェア技術・知識を必要とします)。
また「ライブ動画投稿サイト」でカメラの映像を見る……というか「見せる」方法もあります。
これは前回、「一般に広く公開する」という用途の項でも触れましたが、例えば当社カメラの一部商品では、
という、YouTubeのライブ配信(YouTube Live)へ映像をストリーム配信することができるツールを公開しています。
ちなみに「自社のWebサイト上」で見る、という用途についても、この方法で兼ねることができます。YouTube Liveに公開した映像はURLとして吐き出し、好きなページに組み込むことができるからです。
具体的な設定方法や対応カメラにご興味のある方は、ぜひ以下よりご覧ください。
↓カメラの映像をYouTube Live配信で活用する手順を見る↓
ネットワークカメラを用いたYouTubeライブ配信活用手順書(PDF)
↓YouTubeライブ配信ツールに対応したネットワークカメラを見る↓
AI搭載 防塵・防水対応ネットワークカメラ TS-NA230WP
まとめ
というわけで今回は、「ネットワークカメラにできること:映像を見る編」というテーマの第2弾として、
- 2. なにで見るのか? ⇒PCかスマホか? アプリかブラウザかサービスか?
についてお話ししました。
この「なにで」をふたつに分解すると、
- スマホ:ハードウェア(機器)
- スマホアプリ:ソフトウェア
になりますが、このうち「A.ハードウェア(機器)」については、
- スマートフォン
- タブレット端末
- PC
- それ以外の機器
という4つの選択肢を、「B.ソフトウェア(アプリ等)」については、
- メーカーの用意したアプリ
- 自前で用意したアプリ、サービス
- ライブ動画投稿サイト
- 自社のWebサイト上
という4つの選択肢をご紹介しました。
ちなみに、この「ハードウェア」と「ソフトウェア」の照応表を作ると、以下のようになります。
ハードウェア→ ↓ソフトウェア | スマートフォン | タブレット端末 | PC | それ以外の機器 |
---|---|---|---|---|
メーカーの用意したアプリ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
自前で用意したアプリ、サービス | 〇 | 〇 | 〇 | - |
ライブ動画投稿サイト | 〇 | 〇 | 〇 | - |
自社のWeb上 | 〇 | 〇 | 〇 | - |
あまり意味のある表ではないかもしれませんが……「それ以外の機器」は専用システムを想定していますから、メーカーの用意したシステム上で使うのが一般的だと考えます。
逆に、それ以外の(市販の)ハードウェアの場合は、映像を見たい(見せたい)方法に対し、適切なソフトウェアと組み合わせてお使いいただくことが可能です。
ただし「ネットワークカメラメーカーが提供している範囲で」という点は要注意。
メーカー/商品によっては、
- スマホアプリはあるけどPCアプリがない
- メーカーの用意したアプリでは見られるけど、他の方法ではカメラを活用できない
といったケースがあり得ます。
手前味噌ではありますが、当社のネットワークカメラ商品は上で挙げた「それ以外の機器」以外は全ての項に関し、カメラの映像を見る方法をご提供しています。
その観点で言うと、最もオススメのラインアップは以下のモデルです。
↓当店の最推しネットワークカメラを見る↓
AI搭載 防塵・防水対応ネットワークカメラ TS-NA230WP
さて、次回は「ネットワークカメラにできること:映像を見る編」の第3弾(ラスト)として、
- 3. いつ、どこを見るのか? ⇒日中か夜間か? 設置場所や映し出す範囲は?
というテーマでお話ししたいと思います。
もしかしたら「えっ、そんなところでも使えるの?」と思われるかもしれませんので、ぜひ引き続きご覧ください!
その他、「ネットワークカメラについての全般的なご相談」も広く受け付けております。ここまで触れてきた内容の他、なにか導入の壁となるご懸念がございましたら、ぜひお気軽にお問合せください!
投稿者プロフィール

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PC周辺機器メーカー アイ・オー・データ機器の直販ECサイト「アイオープラザ」店員。
"難しい"PC周辺を"だいたい本音"で語り、"お客様が技術的な知識を学習せずに選べる店"を目指しています!