こんにちは、PC周辺機器メーカー直販サイト「アイオープラザ」店員、NAS(ナス)の「なっさん」です!
今回は、
- 有機ELモニター(OLED/オーレッド)
についてお話しします。
TVやスマートフォンにも使われることが増えてきた有機EL……「言葉自体は聞いたことがある」「よく聞く」という方も多いのではないでしょうか?
ただし、
「有機ELってそもそもなんなの?」
「普通の液晶モニターとなにが違うの?」
という方も、まだまだいらっしゃるでしょう。
今回は、そんなあなたへ向けて「有機ELモニターの基本」や、「液晶モニター、Mini LED液晶モニターとの違い」を、敢えて”専門的な難しい話を横に置いて”ご説明したいと思います。
今回も”だいたい本音”でお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください!
↓今回ご紹介する主な商品はこちら↓
QD-OLED(有機EL)採用 280Hz&WQHD対応 27型モニター
有機ELとはなにか?
まず「有機ELとはなにか?」という話から。
とはいえ、専門的な難しい話は横に置くと宣言したとおり、どういう技術で成り立つものか? ではなく、
「結局、普通の液晶となにが違うの?」
という観点から、実質的な特徴をお話しします。
キーワードは、
- バックライト
です。
「有機ELモニターとはなにか?」
という質問に端的に答えるなら、
- 液晶モニターと比べて筐体が薄く、映像が綺麗なモニター
とお答えしますが、この違いを生み出しているのが「バックライトの有無」なんです。
液晶モニターの映像は、必ず後ろから照らされている
というわけで、まずは普通の液晶モニターの話をさせてください。
そもそもの話、液晶モニターの映像は”必ず後ろから照らされて”います。
「どういうこと?」
と思った方のためにもう少し補足すると……実は液晶パネルに映像を映すだけだと、真っ暗でほとんど視認できないんですね。照明を点けた部屋では、なにが映っているのか解らないくらい、暗いです(駄洒落ではありません)。
そこで、液晶モニターの筐体内に「バックライト」を置きます。
小さなLEDの灯りが、パネルの後ろに多数配置されていると想像してください。
これによって、液晶モニターの映像は明るい部屋でもはっきり見ることができるようになります。
が、同時に以下2つのデメリットを生むことになるのです。
- 筐体がどうしても厚くなる
- 「黒」の表現が苦手
順番にお話ししましょう。
液晶モニターは、筐体がどうしても厚くなる
これは単純な話で、
- バックライトを設置するためのスペースが必要
ということです。
LEDライトはそんなに分厚いものではありませんが、正確にはLEDだけでなく、光を液晶パネル全体に行き渡らせるための「拡散板」などの部材も必要です。
もちろん2000年前後まで主流だった、アナログの分厚いTVと比べれば、液晶モニターは十分薄く作れます。ただしパネル自体の薄さから考えれば、本当はもっと薄くできるはずなのに、できない……その原因が、
- バックライトを必要とする構造
にあるというわけです。
液晶モニターは、「黒」の表現が苦手
これもシンプルな話です。
例えばあなたの周囲にある「黒い」物体……例えば紙でも家具でもバッグでも構いません。
それに、懐中電灯などで光を当ててみてください。
同じ「黒」でも、見た感じの色合いが変わりますよね?
光を当てたときのほうが、黒は黒でもグレーというか、白っぽい黒になるはずです。
これと同じことが、
- バックライトに照らされた液晶パネルの黒い部分
に起きています。
本当は「漆黒」を表現したいのに、裏側から光で照らされてしまうがゆえに、完全な黒の表現にはならない、というわけです。
「いや、でもそれって黒だけでしょ? そんなに黒い映像なんて表示しないし……」
と思われるかもしれませんが、これは”黒い部分だけ”に影響する話ではありません。
私たちは液晶モニターを眺める際、「映像全体」を捉えます。
そして明るい部分、暗い部分……様々な明暗の「差」、すなわち、
- コントラスト
で、その映像の美しさを判定します。
もちろん判定基準はコントラストだけではありませんが、コントラストが画質に与える影響は、極めて大きいと言えるでしょう。
これも、
- バックライトを必要とする構造
がゆえに、なかなか液晶モニターでは完全に解決するのが困難な話です。
ですが、有機ELでは上に挙げたふたつのデメリットを解決できます。
なぜか?
バックライトがないからです。
有機ELは、自ら光る
有機ELモニターには、バックライトが必要ありません。
なぜなら、有機ELパネルそのものが発光するからです。
つまり、
- ひとつひとつの画素(ドット)が光る構造
であるため、バックライトを設置するスペースが必要なく、筐体を薄く作ることができます。
また、例えば「黒」を表現したい画素は「光らない」という選択が可能です。
これによって「黒」を「黒」のまま表現でき、映像全体として明暗の「差」が大きくなるため、高コントラストな映像にできるというわけです。
「いや、でも……普段使ってる液晶モニターの映像も、綺麗だよ? 白っぽいとは思わないけどなあ」
と思うかもしれませんが、もしその横に有機ELモニターを置いて比べたら、(映像や部屋の明るさにもよりますが)違いは一目瞭然だと思います。
ひとによっては「今までのはなんだったんだ……?」と思ってしまうかもしれません。
これは液晶モニターの画質が悪いというよりは、有機ELが良い、ということです。
有機ELの映像を、
- 引き締まった映像
- 立体感や奥行きのある映像
と表現することもありますが、有機ELと液晶では、”ちょっとした違い”以上の違いがあると言えます。
↓有機ELモニターを見てみる↓
QD-OLED(有機EL)採用 280Hz&WQHD対応 27型モニター
「でも、お高いんでしょう?」
それは(現時点では)そのとおりです。
ですから、全ての用途、全ての方に、
「液晶モニターより、断然有機ELモニターがいいですよ!」
とオススメすることはありません。
では、どのような方に有機ELモニターが向くのでしょう?
有機ELモニターは、どんなひとに向いている?
有機ELモニターの特長を、
- 筐体を薄くできる
- 高コントラストの美麗な映像が実現できる
という2点でご説明しました。
ただ、私見で恐縮ですが、このうち「筐体を薄くできる」については、そこまで実質的な便益はないというのが本音です(見た目が薄くてイイ! というのはあります)。
結局モニターの設置スペースを決めるのは「スタンド」の奥行ですし、モニターアームを使う場合でも、恐らく、
「液晶モニターは分厚いから、設置に困る」
と思う方は、ほとんどいないんじゃないでしょうか?
となると、普通の液晶モニターよりも高額な有機ELを導入すべきひとは、美しい映像を求める方ということになります。
具体的には、
- 映画やネット動画など、映像鑑賞にこだわりたい方
- 高画質でゲームを楽しみたい方
- 趣味で写真撮影をする方
などが該当するでしょう。
ただ、
- とにかくなんでも高画質で表示したい方
のような場合も該当すると思います(実は私がそうです)。
少し余談みたいになってしまいますが、有機ELという技術自体はここ最近出始めたものではなく、2000年前後から商業化されていました。
TVとしても2000年代後半に一度は作られましたが、そのときはごく小さなサイズかつ非常に高額だったため普及せず……2010年代にスマートフォンのハイエンドモデルに採用されることで、認知度を高めていったように思います。
ほぼ同時期に、40インチ以上の大型TVにも有機ELモデルが登場するようになり、当初は普及価格帯ではなかったものの、2010年代後半になるにつれ、価格が下がっていきました。
つまりこれまでの有機ELは、
- 小型 or 大型
という選択肢が大半で、PC用のモニターとして使われる、
- 中型(20~30インチ前後)
にはなかったと言えます。
これがようやく出始め、ハイエンドながら手を出しやすい価格帯になってきたと言えるでしょう。
個人的には「いつになったら有機ELの中型モニターが普及段階になるんだろう?」と10年以上前から思っていたので、今こういう記事を書けることが、とても嬉しい限りです。
↓有機ELモニターを見てみる↓
QD-OLED(有機EL)採用 280Hz&WQHD対応 27型モニター
ただ、
「いや……でも、10万円くらいするよね?」
と言われれば確かにそのとおりでして、今の時点では普通の液晶モニターの倍以上します。
その意味では、
- 普通の液晶モニター
- 有機ELモニター
の二択ではなく、その”中間”にもうひとつの選択肢があることもお伝えしたいところです。
それは、
- Mini LED採用液晶
です。
Mini LED採用液晶モニターとは?
TVやモニターの業界で、昨今「Mini LED」というキーワードが飛び交っています。
これは要するに「液晶モニター」なので、
- バックライトを必要とする構造
であることには変わりありません。
ただ、普通の液晶モニターとの大きな違いは、
- LEDが小さい
という点にあります。
要するに、読んで字のごとく「LED」が「ミニ」な液晶モニター……それがMini LED採用液晶モニターです。
「LEDが小さいと、なにがいいの?」
ひとつひとつが小さいということは、たくさん設置する必要があるということです。
そうなると、ひとつひとつのLEDが照らす範囲が小さくなりますよね? そうなると、
「この部分は明るくしよう」
「この部分は暗くしよう」
というコントロールが、普通の液晶モニターよりも細かくできます。
結果として、ひとつひとつの画素(ドット)が自発光する有機ELほどではないにせよ、高コントラストな映像が実現できるというわけです。
価格についても、
- 有機EL>Mini LED>普通の液晶モニター
という位置付けですから、
「有機ELまではちょっと手が出ないけど、普通の液晶よりはいいやつにしたい」
という方にとって、良い選択肢になるでしょう。
↓Mini LED採用液晶モニターを見てみる↓
Mini LED採用 200Hz&WQHD対応広色域27型モニター
まとめ
というわけで今回は、
- 有機ELモニター(OLED/オーレッド)
についてお話ししました。
有機ELモニターとは、
- 液晶モニターと比べて筐体が薄く、映像が綺麗なモニター
であり、普通の液晶モニターとの最大の違いは、
- バックライトを必要とする構造か否か
という点にあります。
有機ELはバックライトを必要とせず、ひとつひとつの画素(ドット)が自発光するため、
- 筐体を薄くできる
- 高コントラストの美麗な映像が実現できる
というメリットがあります。特にオススメできるのは、
- 映画やネット動画など、映像鑑賞にこだわりたい方
- 高画質でゲームを楽しみたい方
- 趣味で写真撮影をする方
- とにかくなんでも高画質で表示したい方
といった方です。
↓有機ELモニターを見てみる↓
QD-OLED(有機EL)採用 280Hz&WQHD対応 27型モニター
ただし、まだ10万円近くするという点では手が出にくいものであることは事実であり、
- 普通の液晶モニター以上、有機ELモニター未満
の画質の商品として、Mini LED採用液晶モニターというのもあります。
ご予算とのバランスを鑑みて、あなたに合った1台をお選びいただけると嬉しいです!
↓Mini LED採用液晶モニターを見てみる↓
Mini LED採用 200Hz&WQHD対応広色域27型モニター
その他、「液晶モニターについての全般的なご相談」も広く受け付けております。ここまで触れてきた内容の他、なにかご購入の壁となるご懸念がございましたら、ぜひお気軽にお問合せください!
投稿者プロフィール

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PC周辺機器メーカー アイ・オー・データ機器の直販ECサイト「アイオープラザ」店員。
"難しい"PC周辺を"だいたい本音"で語り、"お客様が技術的な知識を学習せずに選べる店"を目指しています!
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