こんにちは、PC周辺機器メーカー直販サイト「アイオープラザ」店員、NAS(ナス)の「なっさん」です!
今回は、
- 映像編集用HDD(ハードディスク)
についてお話しします。
カテゴリとしては「外付けHDD」の一種ですが、通常の「PC用HDD」「TV番組録画用HDD」とは似て非なるものと言えます。
そういう、いわゆる”普通の外付けHDD”では、特に4Kや8Kといった高解像度映像の編集用途には、幾つかの観点で適合しにくいです。
そこで、
「一体どこが違うの?」
という疑問にお答えし、映像編集用HDDを選ぶ観点をご紹介した上で、ハイアマチュアやプロ向けの最適なモデルをご紹介いたします。
「うわ、今まで普通の外付けHDDを映像編集に使ってたよ」
という方も、
「ちょうど今、映像編集用HDDを探してるんだ」
という方も、
「もう映像編集用HDDを使ってるけど、なにがいいのかちゃんと解ってなかったわ」
という方も……”だいたい本音”でお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください!
↓この記事で紹介する高速・高信頼・大容量HDDはこちら↓
RAID対応 Thunderbolt 3接続HDD SanDisk Professional G-RAID SHUTTLE 8
※本記事は主に法人向けの内容です。
映像編集用のHDDに求められる3つの要素
映像編集用のHDDについてお話しするにあたり、まず
「普通の外付けHDDじゃだめなの?」
という質問にお答えします。
これはもう明確に、
「はい、だめです」
と言いたいところです。
だめ、という言葉が不適切であれば、
「まあ、かなり苦労するでしょうね……」
と言い換えましょう。
なぜなら、PCの容量を増設したり、TV番組を録画したり、あるいはサーバーやNASのバックアップに使ったり……という用途とは、求められるスペックが大きく違うからです。
では一体どう違うのか?
それを解りやすくするために、以下「映像編集用のHDDに求められる3つの要素」を、ひとつずつお話しさせてください。
- 大容量
- 高速
- 高信頼
1.大容量:最大200TB以上
まずは「大容量」です。
そもそもの話、編集用の映像データというのは非常に特殊なものだと言えます。
「なにが?」
と問われれば、第一に、
- 容量がとてつもなく大きい
です。
元より動画データというのはサイズが大きいものですが、私たちが普段TVやYouTubeなどの動画配信サイトで見ている”完成品”の動画作品は、
- 撮影されたデータから、必要なシーンを切り張りして編集したデータ
- 放映/配信媒体に合わせてエンコード(圧縮やファイル形式を変換)し、容量を低減したデータ
ですから、実は「まだまし」です。
その”元”となる編集前のデータは、恐ろしいほど容量を食います。
例えば4K動画を撮影した場合……フォーマットやビットレートなどの設定によって大きく変わりますが、
- 1分で1GB以上
などというのはざら……つまり1時間あたり60GB以上必要です。
プロの間でよく使われるフォーマットだと、1分で15GBに達する場合もあり、こうなると1時間あたり900GBですから、あっという間に何TBもの容量を食います。
普通にPCやスマートフォンを使っているだけでは一生使えないような容量を、わずか1日で費やしてしまう世界というわけです。
撮影データを何10時間分も記録するなら、1TBや2TBのHDDでは到底足りず……場合によっては50TB、100TBが必要なこともあるでしょう。
今回ご紹介する商品の場合は、最大容量が208TBですから、この点がまず特殊です。
↓208TBのHDDを見てみる↓
208TB RAID対応 Thunderbolt 3接続HDD SanDisk Professional G-RAID SHUTTLE 8
2.高速:Thunderbolt 3対応
次は「高速」です。
データの容量がとてつもなく大きいということは、
- 転送速度が遅いと使い物にならない
とも言えます。
TBを超えるような大容量データを、
- ビデオカメラで撮影
- PCで編集
- (場合によって)放映/配信先へ納品
といったプロセスで「移動」させなければなりませんし、2の工程では通常、PCの内蔵ストレージ(SSDなど)だけでは容量がとても足りないので、「外付けストレージ」を用います。
その外付けストレージとPCの間のデータ転送速度が遅いと、
- 編集作業中のプレビュー動作等がもたつく
- エンコード等の待ち時間が膨大になる
といった事態に見舞われてしまうというわけです。
編集作業を納期が迫る中行っている場合はもちろん、そうでない場合であっても、作業がスムーズに進まなければ精神衛生上よくありません。明け透けに言えば「めちゃくちゃイライラする」でしょう。
そして、外付けHDDの転送速度に最も影響するのは、
- インターフェース
です。
現代では、多くの外付けHDDのインターフェースは「USB」ですが、現時点で一般に広く普及している、
- USB 3.2 Gen2
の理論上の転送速度は「10Gbps(1,250MB/s)」です。
通常のデータを扱うならこれでもある程度十分速いと言えますが、この4倍の転送速度を誇るインターフェースがあります。
それが、
- Thunderbolt 3
です。
理論上の転送速度は「40Gbps(5,000MB/s)」となります。
実際の速度は搭載されるHDDの動作速度など、色々な要因に影響されますので、いずれも実測値は上記ほど出ません。
しかし一般的なUSB HDDの転送速度の実測値が「200MB/s」前後であると言われているのに対し、今回ご紹介する商品の場合は、
- 最大読み出し速度1,900MB/s
- 最大書き込み速度2,000MB/s
を実現しています(RAID 0設定時の速度)。
まさに動画編集用途のためにあるようなスペックだと言えるでしょう。
↓Read最大1,900MB/s、Write最大2,000MB/sのHDDを見てみる↓
RAID対応 Thunderbolt 3接続HDD SanDisk Professional G-RAID SHUTTLE 8
3.高信頼:RAID対応
3つ目の要素は「高信頼」です。
「大容量」と「高速」だけでも、動画編集作業を行う上での最低要件は満たしていると言えなくもありません。
しかしある意味では、この3つ目が最も重要な要素と言えます。
なぜなら、当たり前ですが動画編集者にとって「動画データは非常に大切なもの」だからです。
もしHDDの故障によって失われれば、「困る」というレベルでは済みません。
自分で撮って公開する用途であれば、撮影に費やしたリソースとコストが無駄になってしまいますし、もしそれが納品先のある仕事だった場合はさらに最悪です。商品そのものが無に帰してしまうに等しいでしょう。
ですから映像編集用のHDDには、故障に対する備えが絶対に必須、というわけです。
具体的には、
- データの多重化
がその備えになります。
これは「バックアップ」や「アーカイブ」とは似て非なるもので、
- 編集作業中にHDDが故障しても、データが失われない仕組み
です。
今回ご紹介する商品についてお話しすれば、この商品には合計「8台」のHDDが搭載されています。
その8台を使って、同じデータを多重に書き込む……そうすることで、もし8台のうち、一部のHDDが故障したとしても、データを失わないという仕組みです。
この機能は一般的なもので、
- RAID(レイド)
という名前で呼ばれ、NASなどでもよく使われる技術です。
RAIDには
- 単に二重化(ミラーリング)するもの
- 複数のHDDにデータを分散して書き込み、分散されたデータから元のデータを複合するための冗長データ(パリティ)を別に持つもの
- 二重化と分散化の両方を行うもの
など、幾つかのモードが存在します。
分散化がちょっと解りづらいと思いますが、どの種類を選ぶかによって、
- 実際に使える容量はどのくらいか(実効容量)
- 搭載されたHDDが何台まで同時に壊れても、データが失われないか(信頼性)
という2点が変わるというのが大まかな違いです。
なお、今回ご紹介する商品は、
- RAID 0、1、5、6、10、50、60
と、豊富なモードに対応しています。
どれがオススメ、と一概には言えませんが、RAID 0だけは信頼性を上げるモードではなく、転送速度をさらに高速にするモードですから、この観点からはオススメできません。
信頼性を向上させるためには、RAID 1以上の設定を推奨いたします。
※ちなみにRAID 1は単純な二重化で、実効容量は半分になります(例:208TBモデルの場合、104TBが実際に使える容量となる)。
↓豊富なRAIDモードに対応したHDDを見てみる↓
RAID対応 Thunderbolt 3接続HDD SanDisk Professional G-RAID SHUTTLE 8
3つの要素を全て満たすプロ向けラインアップ
「映像編集用のHDDに求められる3つの要素」は以上です。
どのくらい普通のHDDと違うか、というのがお解りいただけたのではないでしょうか?
こういった特殊な要素を勘案して作られているのが、今回ご紹介する商品のブランド、
- SanDisk Professional(サンディスクプロフェッショナル)
です。
これは当社の製品ではなく、世界的なHDDメーカーであるWD(ウェスタンデジタル)社のブランドです。
「G-Technology(ジーテクノロジー)」というブランドの後継ブランドとしても知られており、古くからプロクリエイター向けのストレージブランドとして支持されています。
そのラインアップは超高速のポータブルSSDや、シングルドライブの外付けHDDなど多岐にわたりますが、中でも今回取り上げた、
- G-RAID SHUTTLE 8
という商品は、「大容量・高速処理」を必要とする映像編集スタジオや、大規模なデータ管理を行う映像制作のプロクリエイター向けに設計されたモデルです。
他、上に挙げた点以外にも、
- データセンター等にも使われる、24時間365日稼働が前提のエンタープライズクラスのHDD、Ultrastarシリーズを搭載
- 安心の5年保証
- Macだけでなく、Windowsでも利用可能(再フォーマット不要)
といった特長があります。
↓映像編集用のHDDに求められる3つの要素を全て満たす商品を見てみる↓
RAID対応 Thunderbolt 3接続HDD SanDisk Professional G-RAID SHUTTLE 8
また、万一の障害発生時にも、ご連絡をいただき次第交換品を即お届けする、
- 交換品お届け保守(デリバリィ保守)パッケージ
を、当社独自でご用意しました。
高額な商品ですので、ご購入時にはぜひこちらも併せてご検討いただけると幸いです。
↓G-RAID SHUTTLE 8に対応したデリバリィ保守パッケージを見てみる↓
SanDisk Professional 商品用 交換品お届け保守サービス(デリバリィ保守) 5年間
↓その他 SanDisk Professional商品を見てみる↓
映像クリエイター向けストレージブランド SanDisk Professional
まとめ
というわけで今回は、
- 映像編集用HDD(ハードディスク)
についてお話ししました。
編集用の映像データというのは特殊であるため、
- 大容量
- 高速
- 高信頼
という、
- 映像編集用のHDDに求められる3つの要素
を考慮した商品選びが重要です。
まさにそういう観点から生み出された、映像クリエイター向けのストレージブランド、
- SanDisk Professional(サンディスクプロフェッショナル)
の中から、今回は上の3要素を全て満たす、
- G-RAID SHUTTLE 8
という商品をご紹介しました。
- 大容量:最大200TB以上のラインアップ
- 高速:Thunderbolt 3対応
- 高信頼:豊富なRAIDモードに対応
という特長に加え、
- データセンター等にも使われる、24時間365日稼働が前提のエンタープライズクラスのHDD、Ultrastarシリーズを搭載
- 安心の5年保証
- Macだけでなく、Windowsでも利用可能(再フォーマット不要)
- 交換品お届け保守(デリバリィ保守)パッケージに対応
といった点も、オススメできる要素として挙げられます。
本商品は原則受注生産ではありますが、タイミングによっては当店で在庫を持っていることもございます。
映像編集用のHDDをお探しの方は、ぜひ以下より価格や在庫状況をご確認ください!
↓G-RAID SHUTTLE 8の価格、在庫状況を見てみる↓
RAID対応 Thunderbolt 3接続HDD SanDisk Professional G-RAID SHUTTLE 8
↓G-RAID SHUTTLE 8に対応したデリバリィ保守パッケージを見てみる↓
SanDisk Professional 商品用 交換品お届け保守サービス(デリバリィ保守) 5年間
↓その他 SanDisk Professional商品を見てみる↓
映像クリエイター向けストレージブランド SanDisk Professional
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投稿者プロフィール

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PC周辺機器メーカー アイ・オー・データ機器の直販ECサイト「アイオープラザ」店員。
"難しい"PC周辺を"だいたい本音"で語り、"お客様が技術的な知識を学習せずに選べる店"を目指しています!
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