こんにちは、PC周辺機器メーカー直販サイト「アイオープラザ」店員、NAS(ナス)の「なっさん」です!
今回は、
- 4Kモニター(4Kの液晶モニター)
についてお話しします。
「4K、って言葉は聞くけど結局なんなの?」
「4Kのモニターって、要る?」
「4Kモニターを選ぶなら、何インチがいい?」
「4Kモニターを採用すべき利用シーンは?」
といった疑問にお答えできるよう、今回も”だいたい本音”でお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください!
※本記事は主に法人向けの内容です。
4Kってなに? なにがいいの?
まずは簡単に、
- 4K(ヨンケー)とはなにか?
というお話しをさせてください。
この「K」は「キロ」です。
KmやKgといった単位でおなじみのあれですね。
「キロ」とは「1,000」を表す単位ですから、要するに4Kとは、
- 4,000
のことです。となると当然、
「4,000モニター? なにが4,000なの?」
と思いますよね。
ズバリお答えすると、
- 横方向のドットの数
です。
画面にぐっと至近距離まで近付くと解りますが(目に悪いのでオススメしません)、液晶モニターの映像は「点(ドット)の集まり」でできています。
誤解を恐れずに言えば、ひとつひとつのドットが色を表現することによって、適度な距離から見たときには「文字」や「絵」になって見える、というわけです。
そして4Kモニターというのは、
- 横3,840個×縦2,160個=合計8,294,400個
のドットによって構成されるモニターを指します。
横の「3,840」を「約4,000」とみなして「4K」と呼ぶわけです(ちなみにこの「いくつのドットでモニターの画面が構成されているか?」を「解像度」と呼びます)。
「で? 横に約4,000のドットが並んでると、なんなの?」
という疑問が浮かぶかもしれませんが、結論を申し上げると、
- 高密度で綺麗な映像が表示できる
というのが、4Kモニターのメリットです。
ファミコン時代のレトロなドット絵を想像していただければと思いますが(ジェネレーションギャップだったらすいません)、あれはひとつひとつのドットが大きいため、絵が「粗い」です。
しかし誤解を恐れずに言えば、現代の美麗なグラフィックのイラストも、ドットで構成されている絵には違いありません。ただ、ひとつひとつのドットが近距離でも視認しがたいほど小さいため、絵が「高精細」に見えます。
なお、通常よく使われるモニターは「フルHDモニター」や「2Kモニター」と呼ばれます。
こちらの解像度(ドット数)は、
- 横1,920個×縦1,080個=合計2,073,600個
ですから、4Kの「4分の1」になります。
つまり同じインチサイズの液晶モニターなら、
- 4KはフルHDの4倍高密度
になりますので、あくまでこの意味に限って言えばですが「4倍画質がいい」と言えなくもないでしょう。
ただし、
「じゃあ、液晶モニターを買うときは、とりあえず4Kを選べばいい?」
ともし訊かれたら「いいえ」とお答えします。
それはなぜか?
4Kモニターを選ぶべきインチ数
いかなる場合でも4Kをオススメできるわけではない理由として、以下の2点を挙げさせていただきます。
- 高い
- 4K未満のモニターで十分な場合がある
例えば27インチの液晶モニターの場合、当店通常価格で比べると、
- 4K:60,280円
- フルHD:36,080円(4Kより24,200円安い)
と、4Kのほうが約1.7倍高いです(解像度以外は似たスペックの商品で比較)。
4倍高精細と考えれば、決して不相応な価格ではないと言えますが、
「じゃあ絶対それだけの恩恵を受けられるの?」
と言われると、
「ケースバイケースです」
と答えざるを得ません。
例えば、スマートフォンでも過去4Kモニターを採用するモデルがありました(今でもあるかもしれません)。
しかし主流にならないのは、単に高価だからというだけでなく、
「そんなちっちゃい画面で、過剰な高解像度にしても、視認できないし」
という理由もあるのではと思います(あと、バッテリーのもちも悪くなりますし)。
当たり前ですが、同じ「4K」でも、
- 6インチで4K
- 27インチで4K
- 43インチで4K
では、ひとつひとつのドットの大きさがまるで違います。
インチサイズが大きければ大きいほど、高解像度になったときの恩恵が大きいと言って良いでしょう。
「じゃあ、ぶっちゃけどのくらいのサイズから、4Kを選ぶのがいいの?」
という疑問が浮かぶでしょうが、僭越ながら完全に私見でお答えします。
- 40インチ以上
です。
理由は「少なくとも40インチ以上でフルHDと4Kを比べると、違いが明らかに解るから」ですが……すいません感覚です。
ただし全くの主観というわけでもありません。
事実として、40インチ以上の大型液晶モニターの当社ラインアップは全てが「4K」です。市場全体を見渡しても、今やそのクラスでは、フルHD解像度の商品のほうが少数派と言えます。必然として、このクラスになると「4Kモニターだから高い」ということもあまりないと言えるでしょう。
↓43インチの4K液晶モニターを見てみる↓
4K対応 43インチ液晶モニター LCD-U431DX
なお、40インチクラスの”ひとつ下”だと、
- 31.5インチ
前後になりますが、じゃあこのクラスはフルHDで十分なのか? というと……実はそうとも言えません。
やはりフルHDと4Kを見比べれば、違いは解ります。
「じゃあどっちなんだよ?」
と思うでしょうが、31.5インチや27インチといった、中小型モニターの中では比較的大きいクラスについて……私たちは4Kではなく、
- WQHD
の商品をオススメします。
WQHDはフルHD以上、4K未満の解像度で、ドットの数は
- 横2,560個×縦1,440個=合計3,686,400個
です。これはフルHDの1.8倍に相当します。
それでいて、価格は4Kほどには上がりません。例えば31.5インチで比較すると、以下のとおりです。
- 4K:71,280円
- WQHD:48,070円(4Kより23,310円安い)
- フルHD:40,040円(4Kより31,240円安い)
価格は4KよりもフルHDに大分近く、それでいて解像度は2倍近くになる……コストパフォーマンスに優れたバランスの良い商品です。
少なくとも、一般的なデスクワーク用途であれば、WQHD解像度の液晶モニターをお選びいただければ、十分ご満足いただける方が多いのではないかと考えます。
↓31.5インチ、27インチのWQHD液晶モニターを見てみる↓
WQHD対応31.5インチ液晶モニター LCD-MQ322XDB-A
WQHD対応27インチ液晶モニター LCD-CQ270SAX
つまり逆に言うと、
- 一般的なデスクワーク用途以外
でお使いになられる方の場合には、27インチや31.5インチの場合でも、4Kモニターが活躍する余地があるということです。
一体どういう用途か? 次はそれをお話しします。
4Kモニターを選ぶべき利用シーン
ここまでの話を整理すると、一般的なデスクワーク用途(大型の場合は会議室の情報共有用途など)の場合は、
- 40インチ以上:4K
- 31.5インチ、27インチ:WQHD
- 23.8インチ以下:フルHD
というのが私たちのオススメです。
しかし、ラインアップとしては31.5インチや27インチにも4K解像度の商品がございます。
当然、こちらのほうが相応しいケースがある、ということですが……それはなにかというと、ひと言で言えば、
- 高解像度のデータを日常的に表示するケース
です。具体的には、例えば以下のような用途が該当します。
- 高解像度の設計データを表示する
- 高解像度の写真やイラストなどの画像データを表示する
- 高解像度の動画データを表示する
特に、それらのデータを生成、編集する業務を行う設計者やクリエイターの方々にとっては、サイズに関係なく4K解像度は必須と言っても良いでしょう。
デスクの上で作業をする以上、40インチ以上の4Kモニターを設置して作業をすると、物理的に大き過ぎて一覧性に欠けてしまう場合があります。その点31.5インチまでなら、目の前にあっても全体を難なく眺められますし、細部に注目することも可能です。
上に挙げたような用途の他にも、
- 日々、大量のExcelデータを一覧表示する必要がある
といった方にも、4Kモニターをオススメできます。
このように、4Kという解像度の活用イメージが湧く場合には、中小型サイズの4Kモニターであっても、持て余すことはないでしょう。
↓31.5インチ、27インチの4K液晶モニターを見てみる↓
4K対応31.5インチ液晶モニター LCD-M4K321XVB
4K対応27インチ液晶モニター LCD-CU271AB-F
まとめ
というわけで今回は、
- 4Kモニター
についてお話ししました。
フルHDの4倍の解像度を持つモニターで、
- 高密度で綺麗な映像が表示できる
という点が魅力の商品です。
ただし、
- 高い
- 4K未満のモニターで十分な場合がある
という背景から、40インチ以上の大型モニターならともかく、中小型と言われる31.5インチ以下のサイズの場合は、”フルHD以上4K未満”の解像度であるWQHDをオススメします。
↓43インチの4K液晶モニターを見てみる↓
4K対応 43インチ液晶モニター LCD-U431DX
↓31.5インチ、27インチのWQHD液晶モニターを見てみる↓
WQHD対応31.5インチ液晶モニター LCD-MQ322XDB-A
WQHD対応27インチ液晶モニター LCD-CQ270SAX
ただし、上記は「通常のデスクワーク用途であれば」でして……例えば、
- 高解像度の設計データを表示する
- 高解像度の写真やイラストなどの画像データを表示する
- 高解像度の動画データを表示する
等、高解像度のデータを日常的に表示する業務をされている方については、サイズに関わらず4Kモニターが必須と言えるでしょう。
↓31.5インチ、27インチの4K液晶モニターを見てみる↓
4K対応31.5インチ液晶モニター LCD-M4K321XVB
4K対応27インチ液晶モニター LCD-CU271AB-F
なお、4K、WQHD、フルHDといった「解像度」以外の観点で液晶モニターを選びたい場合は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
サイズ、解像度、接続ケーブル-液晶モニターの選び方①
その他、「液晶モニターについての全般的なご相談」も広く受け付けております。ここまで触れてきた内容の他、なにか導入の壁となるご懸念がございましたら、ぜひお気軽にお問合せください!
投稿者プロフィール

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PC周辺機器メーカー アイ・オー・データ機器の直販ECサイト「アイオープラザ」店員。
"難しい"PC周辺を"だいたい本音"で語り、"お客様が技術的な知識を学習せずに選べる店"を目指しています!
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